乙4の勉強でここだけは抑えたいポイントを簡単に説明します。
最低ラインここだけは覚えてほしいポイントですよ♫
乙4危険物取扱者の受験生の皆さん、今回は必ず覚えて欲しい『キーポイント』をご紹介します。
乙4試験は学習の幅広く、覚えておかなくてならないことが多いです。
全てを暗記するのは相当な勉強時間の確保が必要になります。
今回はそんな中でも必修部分に的を絞って解説しますので、参考にしてみて下さい。
出題傾向の把握
まずは出題傾向について見てみましょう。
出題傾向としてほぼ毎回出題されている部分についてはこちらとなります。
出題傾向が高い問題
・指定数量の計算問題
・免状の交付に関する問題
・各種の申請・届出に関する問題
・保安距離・保安空地に関する問題
・定期点検に関する問題
上記の5つの問題が出題傾向が非常に高いです。
最低ラインでもこの5つの問題についてはしっかり勉強する必要がありますね。
特別に難しい問題ではない分、引っ掛け問題として出題されますので、しっかりと覚えることが大事になります。
”キーポイント”の解説!!
上述してあります、5つのキーポイントについて馴染みはありますでしょうか。
あまり難しい問題ではないですが、暗記も必要になりますので、しっかり学習してみて下さい。
それでは早速ですが、キーポイントについて解説していきます。
指定数量の計算問題
危険物の指定数量については、指定数量以上は「法律」、指定数量未満は「市町村条例」になります。
指定数量についてはこちらになります。
指定数量一覧
- 特殊引火物:50ℓ
- 第1石油類:200ℓ (水溶性:400ℓ)
- アルコール類:400ℓ
- 第2石油類:1000ℓ (水溶性:2000ℓ)
- 第3石油類:2000ℓ (水溶性:4000ℓ)
- 第4石油類:6000ℓ
- 動植物油類:10000ℓ
指定数量が小さい順に暗記するか、その逆からの順で暗記するかはお任せします。
私は小さい順から暗記しました。
水溶性と非水溶性で指定数量が違うので、要注意ですね。
非水溶性の方が指定数量が少ないのは、非水溶性の場合は静電気が発生しやすいためです。
指定数量は完璧に暗記して下さい。
免状の交付に関する問題
・交付 ⇨ 都道府県知事
・書換 ⇨ 条件 本籍地の都道府県名の変更、氏名の変更、写真が10年経過した場合
⇨ 申請先 免状を交付した都道府県知事、居住地・勤務地の都道府県知事
・再交付 ⇨ 条件 免状が忘失、滅失、汚損、破損した場合
⇨ 申請先 免状を交付した都道府県知事、免状を書換えした都道府県知事
・不交付 ⇨ 知事から返納命令後、1年以内の交付申請
消防法、命令違反後、2年間(刑が終わった日から)
理解できましたでしょうか。
交付なのか、書換なのか、再交付なのかで条件や申請先が異なります。
この問題は引っ掛け問題が多いので、完璧に覚えておきましょう。
各種の申請・届出に関する問題
危険物の申請、届出は基本”市町村長”になります。
ただ、市町村長の条件として『消防本部・消防署がある』ことです。
ない地域に関しては”当該地域を管轄する都道府県知事”を指すことになります。
そして1点だけ”市町村長”ではない申請先があります。
それは『仮貯蔵・仮取扱』については”消防長、消防署長”の承認が必要になります。
ここだけは要注意でお願いします。
『仮=承認』、『予防規程=認可』も覚えておきましょう。
危険物の品名・数量・倍数の変更は”10日前までに届出”を出すこともお忘れなく!!
保安距離・保安空地に関する問題
◆保安距離◆
必要な施設:製造所、屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、一般取扱所
必要な距離
・特別高圧架空電線7000〜35000V:3m
・特別高圧架空電線35000V:5m
・住宅:10m
・高圧ガスなど:20m
・病院・学校:30m
・重要文化財:50m
◆保安空地◆
必要な施設:製造所、屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、一般取扱所 + 簡易タンク貯蔵所
必要な距離:指定数量が10倍以下は3m、それ以上は5m
※簡易タンク貯蔵所は屋外に設置されている場合は1m必要
保安距離と保安空地では必要な施設はほぼ同じなのですが、屋外に設置された簡易タンク貯蔵所が保安空地には含まれます。
ここは要注意ですね。
他の保安空地の中でも少し浮いた存在ですね。
定期点検に関する問題
■点検を行う者:危険物取扱者(甲、乙、丙)
危険物施設保安員
無資格者(危険物取扱者の立ち合い”要”)
■点検回数と記録の保存期間
①点検回数 1年に1回以上
※移動貯蔵タンクは5年以内
②保存期間 3年間
※移動貯蔵タンクは10年間
■定期点検が必要な施設
・条件がない施設
①移動タンク貯蔵所
②地下タンク貯蔵所
③地下タンクを有する製造所
④地下タンクを有する給油取扱所
⑤地下タンクを有する一般取扱所
・条件がある施設
①製造所:指定数量10倍以上
②屋内貯蔵所:指定数量150倍以上
③屋外貯蔵所:指定数量100倍以上
④屋外タンク貯蔵所:指定数量200倍以上
⑤一般取扱所:指定数量10倍以上
移動タンクと地下タンクが付く物は基本的に定期点検が必要なイメージになりますね。
条件がある施設を覚えるのは大変だと思いますが、何とか覚えて下さい。
この問題は正解しておきたい問題になりますので、要チェックですよ。
まとめ
上述した問題は過去から100%近い確率で出題されているようです。
暗記するのは得意ではない方もいらっしゃるとは思いますが、何度も往復して読むことで覚えれます。
根気強く勉強して下さい。
また暗記問題に関しては自分の中で覚えてやすくなるように語呂合わせを考えてみるのもいいと思います。
覚える量からすると多くはないので、頑張りましょう♫